我が家の子どもは、公文と学研の両方に通った経験があります。
公文と学研、どちらにしようか検討されている方に参考になればと思い、記事をまとめました。
結論からいうと、
◆ じっくりしっかり見てもらって勉強を進めたい娘には学研があっていた
◆ 比較的計算が早くさっさと課題を終わらせたいタイプ息子には公文が合っている
ということでした。うちの子どもは公立小学校・公立中学校に通っていて、成績は70点からよい時で90点くらいのレベルです。勉強が大得意ではないことを最初にお伝えしておきますね。
それぞれの特徴と通わせる目的をあわせて考えてみるのが教室選びのポイントです。
公文と学研の特徴やメリットと通わせてみた感想をまとめたので、教室えらびのになったら幸いです。
学研教室ってどんなところ?
学研教室は小学生の場合、週に2回、算数・国語の2科目セットで月額 8800円、 または算数・国語・英語の3科目 13200円で受講できます。英語も別料金で学習することができます。※2022年1月現在
学研のメリット
学研教室のいいところは、
- 先生の学習指導がある
- 国語と算数の2教科がセットになっている(どちらかの1科目のみの受講は原則できない)
- 算数は図形や文章問題も含まれている
- 国語は漢字・文法・読解
- 毎日宿題のプリントが各教科1枚ずつ出される
国語と算数の両方が必須になっているのは、場合によってはデメリットと感じる人もいるかもしれません。週2回で2教科分の学習が月額8800円というのは、1回あたりのコストの面から考えるとコスパはいいです。
学研教室に行った理由
きっかけは娘が小学4年で算数の授業についていけていないことがわかったから。
4年生になったころに、1学級を半分ずつレベル別にわけるテストがありました。レベル分けのラインが60点。娘はちょうどの60点だったんです。

境目の点数でしたが、上のクラスと下のクラスのどちらにしますか?

そっかー60点か・・・
そのレベルとなると授業でもわからない箇所がたくさんあんだろうな。
なんとかせねば~
レベルテストが60点ということは、これまで学校の授業だけでは理解できない部分が残っているということ。
だから、学校以外の場所できちんと算数を教えてほしい、と思ったのが通塾のきっかけです。
そこで学研と公文の両方を見学に行きました。
公文の見学の際、先生はレベルテストをしている計算スピードをストップウォッチで計っていました。レベルテストの途中もずっと計算式を凝視して観察している先生でした。

そうか。公文では計算スピードが求められるのか。
娘は計算が得意ではなく、当時はくり上がりの計算で指を使うほどのレベルだったため、その先生の雰囲気とは合わないと感じました。
(後述しますが、すべての公文の先生がこうだということではありません。)
一方、学研の先生はやさしく丁寧に指導してくれるタイプ。まず娘が理解できていない単元を確認し、そこからしっかり基礎を築きあげていく学習計画を立ててくれました。
娘には学研の先生の指導があっていると思い、学研に決めました。
もう1つ学研を選んだ理由に「算数は図形や文章問題も含まれている」点にあります。
娘は図形の問題が苦手でした。4年生になると立体も出てきます。そこを補強することも目的の1つだったので、これが決め手となって学研を選びました。
国語の学習は正直いらないかなと。でも学研を選ぶと無条件でついてくるため、ついでにやったという感じです。
学研には、先生の転居で教室が移転するまでの間、およそ3年通いました。
学研教室の成果
- 算数の成績が上がった
- 漢字検定にチャレンジし合格
- 毎日勉強する習慣ができた
こつこつと基礎の基礎から固めていき、指で計算していた娘も算数の成績がどの教科よりもよくなりました。テストの点数は80~90点をとれるようになり、本人もテストで点数をとれるようになったことが自信になりました。
漢字検定も通っていた場所で受験することができ、6級と7級を取得しました。
毎日プリントをやること(1日1教科1枚ずつ)で自主学習の習慣がつきました
公文てどんなところ?
KUMONは、できるだけ人生の早い時期に、「自学自習で高校教材」を学習する力を身につけることが、子ども達にとって、「最も役に立つ」と考えています。
早い時期から自分で学び、「高い学力」と「自分で学ぶ力(自学自習力)」をつけていくという公文式学習法は、子ども達が将来社会に出て困難な問題に直面した際にも、人に頼ることなく自分で解決方法を考え、夢や目標を実現できる力になります。
公文式HPより https://www.kumon.ne.jp/origin/method/index.html
計算力を自学自習で高めていくことを目標としているのが一番の特徴です。
公文のメリット
- 計算力が鍛えられる
- 英語の教材e-ペンシルがすぐれもの
- 宿題が毎日5枚あるので学習習慣が身につく
- 「自学自習」が基本なので自分で考えて解く力がつく
算数ではひっ算はくり上がりの数は書かないように指導されますし、最小公倍数・最大公約数に関する問題を教材の中で何度もくり返し学習したりします。
算数はのちのち高校数学に必要な計算力を養い、スピードを上げるための仕組み作りに徹底した教材になっています。
英語のE-Pencilもとてもよく出来ています。教材に当てると英語の音声が流れます。親がCDやMP3を使って音声を用意する必要はありません。子どもが簡単な操作で一人でも使うことができるのは、やっぱり公文の考えぬかれたところですね。
公文に行った理由
息子は小3の時に中学受験塾に半年通っていました。でも合わなくて、それ以来、学習塾には行っていませんでした。
塾をやめてから長い間、音読と算数のプリント1枚または漢字ドリルだけといった公立小学校の宿題の少なさに「これで本当に学習が定着するのかな」と不安に感じていました。
そんな自分の気持ちを抱えながらも、中学受験塾でうまくいかなかったことで、息子が学習塾に後ろ向きな気持ちだったのですが、いよいよこのままではヤバイのではと思った私は、公文に行ってみないかと進めてみました。
公文の体験教室に行ってみると、計算の速さを先生にほめられて、息子はご満悦のまま入会に至りました。
以前に娘が体験に行った公文の教室とは別の場所でした。あたり前ではありますが、先生が違うと雰囲気も違います。私自身が、公文の先生とのコミュニケーションがとりやすいと感じ、入会を決めました。
中学生になっていた娘も1ヶ月遅れで、公文に入会しました。
2020年に小学生から英語が必修となったのですが、小学校では「英語に親しむ」をモットーにしていて、文法を教えることはないんです。わが子たちはよく理解できないままただ授業を聞いているだけの様子。
通っている小学校での英語の指導には限界があると感じたこともあり、息子も娘も公文の英語を始めました。
公文の成果
公文に入会してからの成果は、算数のテストでケアレスミスが減りました。この点は学校の面談でも担任の先生から褒められました。
中学生の娘は算数と英語が大得意というほどではないけれど、公文も続けていることで成績を一定レベルでキープできています。
我が子は成績が上位ではありませんが、だからこそ公文の学習がないとあっという間にテスト点数は下がると思います。日々の学力を公文が支えてくれています。
毎日5枚の宿題は、地道に力をつけていってくれます。
まとめ
公文か学研がで迷われている方はまず、なぜ通わせたいか?何をできるようになってほしいか?と目的を明確にしてみると答えを見つけやすくなると思います。
普段の学習習慣をつけたり、基礎学力を養いたいなら、公文や学研はおすすめです。
公文と学研、「なんとなく似た形態の学習塾」に見えるかもしれませんが、それぞれの特徴があります。また同じ公文だとしても教室(先生)によってクラスの雰囲気も違ってきます。
まずは通わせる目的をはっきり確認しましょう。次に行ける範囲の教室に見学に行ってみましょう。送り迎えをすることも考えて立地条件を確認したり、仲の良い友達が一緒に通うことではげみとなる場合もあるかもしれません。
公文は入会金はありませんし、学研も入会金無料月間に入会すると初期費用はかかりません。もし合わなければ無理して続けなくてもいいと思います。
まずは気軽な気持ちではじめてみたらいかがでしょうか。学研にしろ公文にしろ、続けられたら、地味だけど大きな成果につながると思います。
公文も学研も無料体験ができる期間がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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