月経過多を解消するためにミレーナを使い始めて1年が経ちます。
最初は3ヶ月で外れてしまい、対外に出てきてしまいました。再度チャレンジし、2回目に使用しはじめてから1年が経ちました。
個人的な感想ですが、私の場合、悩みであった月経過多が解消されてQOL（Qority of Life 生活の質）が上がりました。ミレーナに関心がある方の参考になったら嬉しいです。
ミレーナとは
ミレーナとは避妊具の一種で、女性ホルモン（黄体ホルモン）を子宮内で継続して放出する器具です。子宮内に装着し、最長５年間、効果が持続されます。
ミレーナ52mgは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。低用量経口避妊薬(OC)の避妊効果と、子宮内避妊用具(IUD)の長期の避妊が可能であるという特徴を持っています。また、過多月経＋月経困難症の治療薬として国内外のガイドラインですすめられています。現在では世界約130カ国で、延べ約3,900万人の女性が使用しています。
バイエル薬品 バイエルベターライフナビ https://betterl.bayer.jp/whc/mirena
ミレーナを使い始めた理由
私がミレーナを使い始めた理由は、月経量が40歳を過ぎて急に増えたからです。
生理期間中、もっとも多い日だと、30分に1回以上ナプキンを変えないと漏れてしまうぐらい量が増えました。
当時は在宅のパートタイマーだったので、なんとかその時期を乗り越えていましたが、たまたま月経量が多い日が外出日だった日はとても大変でした。
”多い日夜用”のナプキンが昼間の使用で30分ももたないこともありました。また、外出先で手持ちのナプキンがなくなった時は本当に困ってしまいました。
また年に1度の健康診断でも毎回、「ヘモグロビン」の数値が低く、貧血と診断されていました。そのため、毎日鉄剤を飲んでいました。
そのことを相談するため婦人科を受信したところ、薬を勧められました。
当時は私自身ミレーナの存在を知りませんでした。
その時受診した病院もミレーナの取り扱いがなかったので、ミレーナを薦められることはありませんでした。
そして処方されたのが低用量ピル。
ピルを使用すると副作用として血栓症のリスクがあるという話は聞きましたが、月経量の調整に効果があるならと思ってしばらく飲み続けることにしました。
「ピルの副作用ってどんなものがありますか？」
頻度の多い副作用は吐き気、頭痛、だるさです。少し頻度は低くなりますが、軽い不正出血が起こることもあります。 これらの症状はピルの飲みはじめの時期にでますが、1ヶ月あるいは2ヶ月ほどでほとんど気にならなくなります。 0.03〜0.09%と非常に低い頻度ですが、血栓症という重篤な副作用が起こることがあります。 血栓症とは、血液の塊が血管の中で詰まることで血液の循環が閉塞され、肺梗塞、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となります。 欧米に比べると日本人女性は血栓症のリスクは低いといわれていますが、高血圧・高コレステロール・糖尿病などの生活習慣病、肥満体型の方、喫煙者の方は慎重にお薬をお飲みいただくか、飲むのを控えください。 安心してお飲みいただけるように、ピルは医療機関でもらうことをお勧めします。
吉祥寺まいにちクリニックホームページ Q＆Aコーナーより https://kichijojiclinic.com/medical/pill/
低用量ピルはひと月分で3000円。安くはない上、副作用の心配もある。正直なんかイヤだな、と感じていました。
その後、たまたまミレーナのことを知り、早速ミレーナの取り扱いがある病院に相談に行きました。
月経過多の症状があるため、私は保険適用で1万円で装着できるとのこと。
1万円=ピルの3ヶ月分の値段。単純に3ヶ月持てばいいかという気持ちで始めてみました。
ミレーナ装着時の感想
装着はとても痛かったです。神経をピリピリ触られるような嫌な痛みでした。
たぶん装着までには長い時間がかかったわけではないですが、とても苦痛でした。
これも個人差があるようで、私の友人は装着時はそんなに痛くなかったと言っています。
私は装着した当日とその後数日間、下腹部に鈍い痛みがありました。痛みは数日でなくなり2週間後に２～３日間、軽い出血。
1ヶ月後に生理が来ました。この時の生理痛はなし。
通常の出血量で1週間程度で終わりました。
その後も1か月に1度、生理があり、私の場合は生理以外の出血はほとんどありません。
悪露のような出血が続いていた友人もいます。
1年後の現在、出血量はだいぶ減りましたが、ナプキンは使ってます。月経期間は1週間から10日で今のところ期間は短くなっていません。
使ってからの変化
出血量が減りました
それだけでだいぶ楽です。生理中の夜、寝返りをうっても漏れる心配がなくなりました。
昼間もこまめにナプキンを変える心配をしなくても良くなったのでとても快適です。
使用から2年半現在、ナプキンを使用するのは生理期間中の3日程度。それ以外はライナーで済ませられる出血量になりました。（2022年8月追記）
ミレーナ装着のメリット
ミレーナを使ってよかったと思うことはこんな点。
１．出血量を抑えられる。
２．生理用品を買う費用と手間が抑えられたこと
３．貧血が解消され、鉄剤の服用をしなくてもよくなったこと
４．装着の1ヵ月後、3ヵ月後、6カ月後、1年後、それ以降は１年に1回以上の検診だけなので、通院や管理に負担がないこと
５．最長5年間、効果が持続すること。
どれも小さいことではありますが、これまであたり前でやってきていた生理用品の買い足しや婦人科検診（待たされることが多かった…）がなくなったことで、時間が生まれました。
ミレーナ装着のデメリット
１．初期費用が高い。
２．はずれてしまう可能性があること。
３．健康診断の会場によっては子宮がん検診を受診できない場合がある。
ミレーナを装着していることで子宮がん検診を断られる場合があります。私も検診会場で断られたことがあります。その場合は、かかりつけ医で健診を受けることになりました。
まとめ
リスクや適正もありますが、私は使ってよかったと思っています。
ミレーナを取り扱っている病院ではミレーナ使用のメリット面の方がデメリットを上回るため、使用を推奨しているところが多くあります。
どの病院でも取り扱いがあるわけではありません。
興味があれば装着について相談できる医療機関を見つけて話を聞いてみてはいかがでしょうか。
婦人科の病院ホームページで、ミレーナの取り扱いの有無についても記載しているところもあります。
興味がある方は、まずはお近くの病院から探してみてください。
私の経験がどなたかのの参考になれば嬉しいです。
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