MOS モス(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、私が再就職するときに身につけて良かった資格スキルの1つです。
40代で子育てブランクを経て、就職活動をしたとき、Excelとその上位資格のExcel エキスパート、Wordの試験を受けました。
この記事では
- MOS(モス)ってどんな資格?
- どんなメリットがあるの?
- 受験料が高いけど取る意味があるの?
そんな疑問にお答えしています。
MOSを受けようかどうか迷っている人、事務職の就職活動をしている人、エクセルやワードをスムーズに使いこなせるようにたい人に向けて書いています。
- MOSの受験を検討している方
- これから事務系の仕事に就職しようと思う方
- エクセルやワードを使えるようになりたい人
それでは解説していきます。
MOSってどんな資格?
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)とは―
MOS公式サイトより
エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。
つまり、よく知られているWordやExcel、PowerPointなどのマイクロソフト社が作ったOfficeのソフトをどのくらい使えるかを証明できる資格ということです。
例えば就職面接で、

エクセル使えます!
と言っても「使えるって何ができるのか」「どのくらいできるのか」かが伝わりません。
でも「MOSのエクセル エキスパートを持っています!」と言えば、
Excelエキスパートを取得している = VLOOKUP関数やグラフ作成などの機能をひと通り使える人
と客観的な証明として、示すことができるというわけです。
受験料や試験の申込方法については、のちほどお伝えします。
MOSはこんな人におすすめ

では、MOSはどんな人が取ると役に立つのでしょう。
パソコンのスキル全般に不安がある人

パソコンを使えるようになりたいけど、何からやっていいかわからない
そう思っている人には、まずMOSのテキストを使って勉強するのがおすすめです。
なぜかというと、MOSの問題には、Officeのソフト(※)の中でもひと通りの日常業務に必要な操作がもり込まれているからです。(※エクセルやワード、パワーポイント、アクセスなどのこと全般)
これまで自己流でExcelやWordの操作をしている人
私はこのタイプでした。
テキストを進める中で「こんな便利な方法あったの?」とか「これまでは回りくどいやり方をしていたな」と気がつくことがありました。
テキストを通して体系的に学ぶことで、正しい操作を確認することができます。
エクセル、ワードは今後もずっと使い続けるソフトです。間違ったり不便なやり方を続けていると、非効率ですよね。
MOSの勉強をすることで正しい操作方法をマスターしたら、これからの先の作業にもずっと活用できるのでオススメの技能です。
事務系の仕事に就きたい人
事務の仕事をしていると、ほとんどの会社がワードやエクセルを使っています。
「MOSを持っている」ことが採用の理由にはなりませんが、取得していることでパソコンのスキルを証明することができます。
そして毎日使うものを使いこなせるようにしておくことは、効率を上げることですし、なにより基本を身につけておくことで仕事の負荷を減らすことができます。
MOSを受けるメリットは?
私がMOSを受けて良かったと思うポイントは2つ。
実務で役に立った
実際に今も覚えたことを毎日職場で使っています。
例えば、Wordのコメント挿入機能は書類を複数人で作成したり、添削してもらうときに便利です。
Excelの条件付き書式設定は、一度「土曜日は青、日曜日は赤」と設定すると日付を入れるだけで自動で色をつけてくれる機能です。
ひとつひとつは小さな作業でも毎日繰り返し使う機能を使いこなせると、本当に便利だなと実感しています。
就職面接で「Officeのスキルが身についている」と判断してもらえた
私は、実際の就職面接で、履歴書の資格覧を見た面接官から
「オフィスのスキルは問題ないですね」と言われたことがあります。
また30代後半の友人が就職面接で「もう少し若い人を採用しようと思ったけど、MOSのマスター(※)を持っていたのであなたに興味を持ちました」と言われたそうです。
つまりMOSを持っていたことで書類審査が通り、面接の機会を得たということです。資格の力を感じた体験でした。
MOSは実際の職場でも役に立つし、面接でも信頼される資格といえますね。
MOSを受けるデメリットは?

自分のスキルを証明できるMOSですが、受けることでデメリットはあるのでしょうか?
それは受験料が高いこととです。模擬試験付きテキストも安くはありません。
マイクロソフトオフィススペシャリスト受験料
レベル | 受験料 |
一般レベル | 10,780円(税込) |
エキスパートレベル(上級) | 12,980円(税込) |
初めてMOSのことを知ったときは資格試験が1万円かかるなんて!と驚きました。
私の場合は、受験料が高いことは落ちないようにがんばるモチベーションになりました。
受験料は高いですが、身についたスキルは無駄にはなりません。投資と思って受けることをおすすめします。
どうしても受験にふみ切れない場合は、実際に受験しなくても模擬問題を解いて操作方法を覚えるだけでも役にたつと思います。
合格するための勉強法は?|対策テキスト
パソコンスクールやオンラインでMOS取得講座を行っているところもありますが、一番手軽なのは、模擬試験付きのテキストで勉強することです。
問題集は2つの出版社(FOM出版と日経BP社)から販売されています。
出版社によって出題される問題が違うので、できれば両方やることをおすすめします。

普段使っているofficeのバージョンを確認してからテキストを購入しましょう!
2016と2019のように、バージョンが変わるとテストの内容が少しずつ異なります
「Office 2016」「Office 2019」のように、バージョンが変わるとテストの内容が少しずつ異なります。受験準備のとき、それと申し込み時にバージョンを間違えないように気をつけましょう!
この記事では「356&2019」のテキストを紹介しています。
対策テキストを使った勉強法については、別の記事にまとめています。よければそちらも読んでみてください。
まとめ
「MOSは役に立たない」という意見もあるようですが、問題集をこなせば合格できるようになる資格です。

使わない機能を覚えても仕方ない
と思う人もいるかもしれません。
私はたとえ実際には使わないスキルだとしても知識として「そういうこともできるんだ」と知っていることがいいことだと思います。できることを知っていれば、実際に必要なときにやり方を調べて使えばいいのですから。
一度身につけておけば長く活用できるスキルです。
きっと毎日の書類作成が楽になる資格、MOS。自分の能力アップのために参考にしてみてくださいね。
そのほかの仕事とスキルアップについてまとめた記事も参考になればうれしいです。
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