2022年 読んでよかった書籍①「スラムダンク」

書評

2022年12月は映画も公開されて、話題になってる『SLAM DUNK』(スラムダンク

今年読んで一番よかった本の1つ、絶対に「読んでよかった」と思えるマンガです。2022年は映画化されて、かなり話題になっています。

すでに読んでいる人も多いと思いますが、まだという方に、私なりの作品の良さをお伝えしたいです。

「スラムダンク」をおすすめする理由|その魅力とは

「スラムダンク」コミックの画像

「スラムダンク」の素晴らしさは、生き生きと描かれる登場人物たちの魅力。

一人一人のリアルな感情の動きに、心が動かされました。

登場人物は、選手、補欠、監督、マネージャー、友人、記者など、さまざまな立場の人がいます。その一人一人の考え、性格が細かく描き分けられていて、気がついたら物語に惹き込まれていました。

どの登場人物が好きかを考えてみたら、性格診断が出来そうです。私は木暮君が好きで、「流川が一番好き」とはならないのです。それはどうしてなのか考えてみると、木暮君の地味で目立たないところが自分と似ているからでした。自分のようにスタープレイヤーになれないけどがんばっている人をつい応援したくなってしまう。

そんなふうに読者が自分を登場人物に投影させてしまうので、共感するところが多く、つい全巻読み切ってしまうのだと思います。

それぞれの強みと個性を生かしてプレイしたり、誰かを支えたり。登場人物ひとりひとりの良さが「スラムダンク」という世界を作っているんだと感じます。

「強みを生かす」

私はここ何年か前に自己啓発書で知ったキーワードですが、20年前に自分が読んでいた漫画にすでにそのことが描かれたいたんだと知り、驚きました。

思い返すと、初めてスラムダンクを読んだのは中学生。そのころはただ、緊迫する試合の流れとか、登場人物のかっこよさに惹かれて、おもしろいと思っていただけでした。

もちろん、それも魅力の一つだけなのですが、それだけではなく、もっと深いところにある人間性が最大の魅力だったと45歳にして気がつきました。

若いときは、「マンガだから主人公ががんばるのは当たり前。強くて試合が盛り上がるのも当然」と、どこか自分とは違う世界の出来事としてとらえてた気がします。

あれから20年後に読み返したら、1週間で2万本のシュートとか打ってて、持てるリソースをすべてバスケに捧げる選手たちの思いに、自分が恥ずかしくなってしまいました。

自分たちのが持っている力、時間、気持ちのすべてをバスケットボールに投入する選手たちの熱い思いに胸を打たれるシーンがいくつもあって、私、ずいぶん手を抜いたまま、大人になってしまった、とおおいに反省。

選手たちが「勝つ」ことに真摯に臨む姿に「私にももっとできることがあるのではないか?私ももっとがんばらないと」と励まされました。

まとめ

こんなすごい作品を生み出してくれて、作者の井上雄彦さんにありがとうという感謝の気持ちも生まれました。

日本に生まれて、素晴らしいマンガをたくさん読むことができることにも、大きな幸せを感じています。

『SLAM DUNK』(スラムダンク)、以前に読んだけど忘れてしまったという人、感動する作品に出合いたい人にぜひ読んでもらいたいです。

映画「THE FIRST SLAM DUNK(ザ・ファースト・スラムダンク)」を見た友人からこちらの本もすすめられました。すでに購入済ですが、映画を観終わってから読んでみたいと思います。

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