2019年の終わり、私は急に”フルタイムで働くぞ!”と思い立ち、それから2年後に正社員として働き始めました。
思いたってからどう行動に落とし込んでいったのか、私の経験を記事にしました。
フルタイムで働きたいと思った理由
私が主婦パートではなく、タイムとして働きたいと思ったのは、もう一度社会に出て自分の力を試したいことと、自分の稼いだお金で自分の生活費を払いたいと思ったから。その思いが積もり積もってのことでした。
「人に養ってもらってなんて贅沢な」と思われるかもしれないけれど、「扶養」とは誰かに依存しないと生きていけないわけで自律していない生活の中で、どんどん自尊感情が低くなっていくのを感じていました。
そんな自己肯定感が低かった私がブランクを経て、フルタイムに復帰するまでのことをまとめました。
専門性のない経歴からどうやって仕事を見つけたか
これまでの私の職歴は
・マスコミでの事務
・福祉関係の会社での事務
・ECサイト運営の手伝い
とこんな感じ。共通点がない職種を、どれも浅い知識のまま、ただ日々の仕事をこなしていました。
当然、専門性はいっさい身につきませんでした。だから自分に自信がなく、これまでの転職でもいつも苦労していました。
その時、「妻が再就職するとき」(著者 大沢真知子)を読みました。
この本に「女性のための再就職支援講座」があると書いてあり、その講座がある学校に通いたいと思ったんです。
よく「1年間の講座にお金を出して通うことをよく決断したね」といわれます。
主婦パートで就職活動をして、仕事を見つけることもできたかもしれません。
でも、1年の講座に通おうと思ったのは、少しでもスキルをつけた方が今よりも高い位置からスタートできるかもしれないと思ったからです。
それまでの自分に自信がなかったので、講座に通うことで自信をつけられるのではという思いもありました。
再就職支援講座「リカレント教育課程」に入学
「妻が再就職するとき」を読んで思い立ち、すぐに資料を取り寄せました。
ちょうど1ヶ月後に講座の説明会があるとのこと。説明会で講座を受講するに入学試験を受けてなくてはいけないことを知りました。
入学試験は、WordとExcelの操作、英語、面接でした。
説明会から帰って慌てて参考書を購入し、入試のための勉強を始めました。
勉強なんて、10年以上やっていませんでした。何からしていいか不安でしたが、ExcelとWordが1冊にまとまったテキストと10年以上前に買ったまま眠らせていた英語の教材を使って、入試の準備をしました。
無事、入学が認められ、4月から授業を受けること8カ月・・・
12月に入りいよいよ就職活動を開始します。
リカレント教育課程での体験はこちらの記事でお読みいただけます。
リカレント教育の評判は?は行く価値がある?
就職活動はなかなかにつらいものだった
就職活動として、まずやったことは履歴書と職務経歴書の作成。「キャリアマネジメント」という授業があったので、先生の指導をもとに自分のやってきた経験と売りを書き出します。
自分の強みが全然わからなくて、その時はとても苦しかったです。
ですが、キャリアカウンセリングを何度も受けて、自分の経歴から読み取れる私の売りをキャリアコンサルタントの先生に一緒に探してもらいました。
証明写真は、しっかり写真館で撮ってもらい、40枚印刷しました。
40枚履歴書を出すころにはどこかに就職できているといいな、と思っていました。
ひとまず書類が出来上がったら、興味がある求人すべてに応募しまくりました。
Web エントリーの時点で跳ね返されることが多く、へこみまくた。でも、そのおかげで自分の望むレベルと実際の自分の実力をすり合わせることができて、世の中のニーズと理想のズレを調整することができたと思います。
自分の理想が高すぎたってことと、自分を高く見積もりすぎたことが分かったんです。
あとは自分の希望する条件と企業側のニーズを擦り合わせて、そのマッチポイントを探せばいいんだということにやっと気がつきました。
でもそれが一番大変だったのでずが…本当に自分の経験や興味と求人がマッチするところを見つけられなくて、苦しい日々が続きました。

不採用でへこむ気持ちをどう乗り越えたか
不採用の連絡をもらう度に

世の中で私のことを必要としてくれるところってどこにもないんだな
と思って落ち込むことはしょっちゅうでした。
どんと悲しくなって、何回も涙が出ました。でも、いつもその都度誰かが優しく励ましてくれました。
身近な友人や家族だけでなく、ちょっと話しただけのハローワークの人や人材派遣会社の担当者からも励ましを受けて、それを頼りに1つずつ前に進んでいった感じです。
就職活動で励みになった言葉
就職先が決まらず不安だったときに薄井シンシアさんの講演を聞く機会がありました。
「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」を書た薄井シンシアさんが講演で
自分は「訳あり人材」。だから人がやりたがらないことにチャンスがある
と言ってらっしゃいました。

薄井さんも苦しい時を乗り越えてきた私にもできることがある
と思えるようになりました。
キャリアコンサルタントの先生からは
『もう年だから、主婦だから』って絶対に言わないで!!
と、できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを探す考え方を教えてもらいました。
またハローワークで紹介状を出してもったときです。
私が「ありがとうございます。がんばります」と言ったら、
もう充分がんばってますよ。たまには休んでくださいね
と言われて、窓口で涙をこらえるのが大変だったこともあります。
年収1000万を超える外資系企業に勤務している知人に転職のノウハウを質問したら、
「転職は基本、つらいものです。1回の転職で20~30社くらい受けるのは当たり前」
と言ってて、外資系で働くくらいキャリアがある人でも転職は大変なんだということを教えてもらいました。
その中で大きな励みになった言葉は、人材紹介会社の担当者から言われた言葉です。
就職というのはご縁だからどこにそのご縁があるかわからない。
自分では面接でうまくいかなかったと思っても、トントン拍子で進むこともある。逆に、いいなと思っていてもだめなこともある。
本当にどこにご縁があるかわからないから、とにかく応募することが大事です。
その言葉を頼りに、どこかに私のご縁があると信じて応募し続けるしかなかったんです。諦めたら出会えたかもしれない就職先に出会える可能性がなくなってしまうと思い、応募を続けました。
そうしたらご縁が見つかったのです。
もう一度働きたいと思ったら
もし、「主婦でブランクがあるから再就職は無理」と思っている人がいたら、ぜひ諦めないで挑戦してみてほしいです。
「無理」と自分で決めるのではなく、まずはできることからやってみてほしいです。
当時はフルタイムを目指していましたが、全員が正社員になるのがいいということではないと思っています。
2022年の今は世の中の働き方にも多様性が生まれてきています。もし、今、フルタイムではなく時間があるとしたら、私はフリーランスを目指したかもしれません。
どんな形であれ、それぞれの人が自分の欲望に忠実になりながら、幸せに暮らせるような方法を見つけていけるのがいいことだと私は思っています。
来年また1つ年をとります。そのまま年齢を重ねていって「やりたいことがあったのに」と後悔しないように、人生で一番若い今から、動き始めてほしいです。
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